事例1321「小屋裏の湿気」
メールやLINEはあとから検索できるため、問題あり
ませんが、電話はメモしていても、数日経って
再度、電話がかかってくると、先回の内容を覚えて
いないことが多いです。
毎日、数多くの連絡に対応しているため、記録が
残せるよう、問い合わせは、電話でない方が
ありがたいです。
🔳1 今回の事例____________
「小屋裏の湿気」
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◆写真解説
5月の外気が乾燥している時期に、小屋裏が猛烈に
湿気ている。小屋裏の換気が不十分なことと、外壁
通気の空気が入り込んでいることが原因だと思われ
る。水蒸気量36g/㎥。この日の外気より約4倍、
水蒸気量が多い。
◆内容説明
完成検査で点検口を開けた瞬間、暖かく湿った空気
を感じました。念のため、温湿度、水蒸気量を測る
と、写真のとおり高温多湿でした。
この状態が続けば確実に結露が発生し、カビが繁殖
します。また、小屋裏の空気が室内に引っ張られる
と室内でも結露、カビ被害が発生します。
外部を見ると、換気部材はついているようですが、
十分機能していないと思われます。
◆対策
小屋裏換気がある場合、小屋裏が湿気ないような
換気措置を行う。
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🔳2 編集後記
許容応力度計算を実施している家。
木躯体の計算書に疑念があり、再計算を行った
ところ、入力がかなりでたらめで、NGだらけの
結果が出ました。
その後、木躯体が載る地下のRC部分の計算も再計算
すると、同様にNGが数多く出て、構造耐力が不足し
ていることがわかりました。
弊社だけでも、構造計算不備を数多く、見つけて
います。
現在の確認申請の制度では、重大な不備でさえ、
見抜けないため、相当数、計算ミスの家があると
思われまます。