事例1323「構造用面材、集中穴あけ」
移動の多い1週間でした。
特に今回は、たくさん電車に乗りました。
来週は早朝の飛行機移動からのスタートです。
🔳1 今回の事例____________
「構造用面材、集中穴あけ」
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◆写真解説
構造用面材に大量の配管を集中的に貫通させて
いる。
補強もなく、所定の耐力が確保できない。
◆内容説明
MDFの構造用面材。配管スペースの壁に耐力壁を
設けたため、配管貫通が集中した。
住宅では設備設計を別途行うことはほぼありま
せん。そのため、設備と躯体の納まりが現場任せに
なり、このような事例が多く発生します。
合板やMDFなど、全く穴をあけてはいけないもの
なく、換気扇の穴、スイッチ開口などは開けられ
ます。
耐力に影響しない穴のあけ方は、マニュアルなどで
示されています。
◆対策
設備図面と構造図を事前にチェックする。
図面チェックは素人では難しため、現場を見て
過分に穴か開いていないか確認する。
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🔳2 編集後記
私のところには、とんでもないひどい事例の情報が
入ってきます。
でたらめすぎる内容のケースは、小さな業者が相手
である場合が多いです。
あとから思えば、知識に欠け、怪しい業者と気づき
ますが、契約時はよいことを言われるので、詐欺に
かかると同じく、疑わず契約をする方が多いと
思います。
詐欺師を研究した本を読んだことがありますが、
騙されるのは、頭の良し悪しに関係ありません。
詐欺師のペースにはまれば、誰でも騙されます。
冷静になって、疑いを持つことが重要です。
大手のひどい事例も入ってきますが、
こちらは手抜きだったり、下請け、監督の能力の
問題が多いです。