事例1334「天井裏に大量のカビ」
最近、特に基礎から上棟までの工程が短い会社が
多いです。
工期が厳しいのかと思えば、上棟後はスローペース
になる現場ばかりで、とにかく基礎だけを急いで
います。
建て主の基礎はしっかり、確実に施工して欲しい
という願いを無視されて工程が組まれています。
🔳1 今回の事例____________
「天井裏に大量のカビ」
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◆写真解説
夏場の湿った外気が天井裏に侵入。
石膏ボードが湿り、カビが繁殖した。ここまでカビ
が生えると、室内もカビ臭がする。
◆内容説明
店舗や施設などで多い、天井裏のカビ。
写真は最上階ではなく、2階がある1階の天井裏。
外気を天井裏に取り込むことで、天井裏が湿気て
カビが繁殖する。
カビを処理しても、外気侵入を対策しない限り
翌年も再発する。
外気侵入を設計者に指摘すると、
「高気密な仕様で設計していないから外気が入る
のは仕方がない」という返答がきます。
そう言わせないためにも、設計依頼時にはカビが
発生しない家を希望し、契約内容としましょう。
◆対策
天井裏、壁裏に夏場の湿気た外気を取り込まない。
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🔳2 編集後記
10月も半ばになると、夏場に湿った石膏ボード、
木材などは乾燥してきます。
そのような状態でカビの原因調査ができるかと
聞かれますが、問題はございません。
例年、10,11月がカビの原因調査のピークで、
12月や1,2月に調査に行くこともあります。