事例643『打ち継ぎ部のジャンカ』
こんにちは住宅検査カノムの長井です。
今週から現場が本格的に動き出したようで、
週末まで、検査予定が一杯になりました。
急な依頼や変更も多く、
スケジュール管理に苦労しています。
■(1)今回の事例________
「打ち継ぎ部のジャンカ」
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◆写真解説
基礎打ち継ぎ部のジャンカ。
この箇所にジャンカがある現場が非常に多い。
基礎の一体化を阻害する。
◆内容説明
最近よく指摘をするので紹介します。
型枠の下に隙間があると
セメントペーストが流れ、ジャンカが起きやすい。
補修基準は日本コンクリート工学協会の資料が参考になります。
ジャンカの程度別に補修方法が記載されています。
ジャンカの程度として最も多いものを紹介すると、
ジャンカの程度:「表層に砂利が露出しているが、砂利をハンマー等で
叩いても欠け落ちることが無い」(等級B)
補修方法:ポリマーセメントモルタルを塗る。
◆対策
あとから床下に入り補修することは困難です。
型枠をばらした直後にチェックをする。
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■(2)編集後記
平成5年築の木造住宅の耐震診断と
補強工事計画の依頼を請けました。
昭和56年以降の建物ですが、診断結果はかなり低い評価。
ある程度安全な状態にするために700万円超の工事費用が
かかりそうです。
昭和56年以降の建物でも安心はできません。
木造住宅であれば平成12年の法改正以降で、
欠陥がない建物でないと、大地震に耐えられない恐れがあります。