事例671『コンクリート打設時の手抜き』
こんにちは住宅検査カノムの長井です。
退去した事務所は築15年超。
15年も経っていると、いろいろ劣化します。
管理会社は、経年変化したものまで
修理費用の請求をしてきた。
知識がないとやり込められます。
■(1)今回の事例_________
「コンクリート打設時の手抜き」
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◆写真解説
ベタ基礎スラブ押さえ不足。
表面が凸凹であることから、コンクリート上部の密度を
高めるためのコテ押さえが省略されたことが分かる。
◆内容説明
コンクリートは固まるまでに
いろいろ手を加えないといけません。
しかし、放っておいても固まるため、
手を抜かれやすい。
ハウスメーカーによっては、コテ押さえを
2回するように指導している。
体重を載せ、しっかり押さえることで、
沈み込みひびを防ぎ、コンクリートの密度も高まる。
◆対策
コンクリートを打設する前に、
コテ押さえのタイミングなどを確認する。
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■(2)編集後記
昨日の新聞に、建築資材高騰を反映して
新築住宅の固定資産税がUPすると書かれていました。
すでに建っている建物については
見直し時に税金が下がらない可能性があるそうです。
消費税UP、社会保険、年金保険料UP、配偶者控除見直し、
光熱費、ガソリン代UPなど負担増ばかり。
建築資材、職人単価も上がり気味なので
新築住宅の価格も今後上がっていくでしょう。