事例672『躯体まで達している雨漏り』
こんにちは住宅検査カノムの長井です。
今朝、岡崎ICで大型トラックが横転。
大渋滞しているというニュースを聞いて、
急遽、朝一番の岡崎市の現場を2番目に入れ替えました。
明日からGW。
名古屋周辺は、四日市~鈴鹿、岡崎~三ヶ日、一宮~小牧
の渋滞がひどいため、こちら方面の検査はできるだけ
休日を避けて予定を組んでいます。
■(1)今回の事例_________
「躯体まで達している雨漏り」
_________________
◆写真解説
外壁の雨漏り。
防水紙の内側まで雨が入り、躯体の木が濡れている。
(階段下、断熱材未施工箇所で撮影)
◆内容説明
木造住宅は、外装材と防水紙の2重防水になっています。
シーリング切れなど、外装材で雨もりしても
防水紙の施工がしっかりしていれば、雨漏りは防げます。
今回の例は、防水紙の施工がいい加減だったために
躯体まで濡らしてしまった。
◆対策
専門の職人に施工させる。
防水紙の施工が完了した際にチェックをする。
=======================
■(2)編集後記
今度は積水ハウスのマンションで欠陥が発覚したようです。
建築中のマンションは、第三者が現場に入ることが困難なため、
内部告発でないと欠陥の発覚が難しい。
今回も内部告発のようです。
10年ほど前、名古屋の中堅ゼネコンの社長にこんな話を聞いた。
「鉄筋屋が工事完成後、手抜きの写真を持ってきて
1000万円で買い取れと脅しをかけてきた。
この業者の目的は、追加工事などがあっても
代金を踏み倒してきたゼネコンへの逆襲。」
下請け業者は弱い立場にいます。
仕返しにわざと手を抜き、元請けを困らせるということ
が実際にはあるようです。
今、発覚している欠陥が故意かどうかは
分かりませんが、故意で手を抜かれて、気づかない
現場管理体制に問題があります。
注文者にとっては迷惑な話です。