事例694『構造用面材の開口』
こんにちは住宅検査カノムの長井です。
今日は建築士の定期講習。
3年に1回受けないと、仕事ができなくなる強制的なもの。
朝から夕方までの講習なので、今日の私の業務は完全にOFFです。
■(1)今回の事例__________
「構造用面材の開口」
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◆写真解説
構造用合板の耐力壁部。
キッチン換気扇の同時給排用ダクト穴の開口が2つ、補強はない。
規定であけてよい穴径は100mm1つ。
それ以上の大きな開口をあけた場合は
4周に受け材などを入れて補強する。
◆内容説明
補強が要らない穴径は
・・12×面材の厚さ以下かつ
(9mmなら約108mm)
・・面材短辺寸法/6以下。
(910mmなら約151mm)
つまり厚さ9mmの構造用面材であれば
150mmの開口でも補強が必要です。
キッチン換気ダクト径は通常150mmなので
同時給排タイプでなくても、本来補強が必要になります。
◆対策
換気扇開口部を面材による耐力壁にしない。
キッチン換気扇ダクト開口部が、
耐力壁になる場合は、補強を確認する。
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■(2)編集後記
専門的な内容を電話で説明を求めてくる方が多い。
話をして、その場は分かったつもりになっても
間違って理解している可能性が高いです。
無料電話相談をやっている組織があるが、
電話だけで問題解決することは難しく、
有料業務へ導くための窓口です。
弊社は有料ですが、電話相談を行っています。
その時は、事前に写真などの資料を送付していただき
内容を十分理解してからアドバイスしています。
インターネットなど情報が集めやすい時代です。
重要で個別に関する情報は、安易な方法で集めると
間違いやすいです。