違法建築
検査をした物件が違法建築であるケースは意外と多い。
施主さんにとって、違法建築には2種類あります。
違法にすることによって、自分の利益になるものと、
不利益になるもの。
利益になるものは、
例えば小屋裏部屋の天井高を高くする。
小屋裏収納の面積オーバー分を隠ぺい。車庫、物置の設置など。
面積や高さ、用途などをごまかすことも、
どちらかと言えば利益でしょう。
(これらについては、検査の時に気が付けば、意見します)
不利益になるものは、
構造耐力や防火などの安全性に関する違反。
主に検査で指摘をする項目がこちらに該当します。
利益になるものでも、場合によっては行政指導を受けたり
近隣へ被害を出したりすると、不利益に変わります。
未だ業者から、違法建築を勧めるケースがあります。
何かあった時の法的責任は建築士にありますが、
不利益を被るのは自分自身です。よく考えて判断しましょう。