事例541『雨漏りによる影響』
こんにちは住宅検査カノムの長井です。
国土交通省が既存住宅の検査に関する調査をしています。
現行の新築瑕疵保証検査は、一部の検査会社や検査員が
形だけの検査しかしていなく、消費者の期待を裏切っている。
そうならないためにも、情報は出したいのですが、
次の回答への締切が近づいているのに、
資料になかなか目を通す時間がありません。
■(1)今回の事例________
「雨漏りによる影響」
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◆写真解説
雨漏りで内壁が濡れ、解体してみると、
内部の木が腐り、釘が錆びていた。
◆内容説明
長期間雨漏りしていた箇所。
躯体の木が腐ってないか心配になり、壁の内部を確認。
この建物は2×4。
合板と石膏ボードで挟まれた壁内は、水分が蒸発しにくく、
不朽やサビを促進させた。
構造材が腐朽し、釘が錆びれば
構造的に弱くなることは確実です。
長期間雨漏りが止まらない場合は、
躯体の腐朽を疑った方がよいです。
◆対策
雨漏りの箇所が分からなく、修理が長期間に及ぶケースは珍しくない。
雨漏りが発生した場合は、原因特定に力をいれ
早期に修理完了することが重要です。
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■(2)編集後記
昨日の中日新聞にも載っていましたが、
耐震改修の目的は、大地震時に倒壊を防ぎ命を守る。
つまり、多少のねじれや損傷は起きるため
建て替えなどが必要になる可能性もある。
現在、補助金を使った木造住宅の耐震改修を1件監理しています。
予算面からぎりぎり安全となる改修を計画したため、
依頼者へそのあたりの説明は、事前にしております。
このことは、新築でも当てはまります。
基準法を守っている。耐震等級3でも安心はできません。
大地震が来ても家が無傷であるようにするには、
地盤、構造、施工の3つが重要。
特に2階建ての住宅では、掘り下げたところまでは要求されてないため
必要レベル以上に精査していかないと、安心はできません。