事例543『基礎パッキンの結露が原因で土台がカビた』

こんにちは住宅検査カノムの長井です。
明日の1件目は早朝に家を出て、電車で現場へ行きます。
そのあと、1時間くらいまた電車で移動し、次の現場へ入ります。
移動時間が車より電車の方が早く、検査道具が少ない場合は、
電車を選ぶこともあります。
■(1)今回の事例__________
「基礎パッキンの結露が原因で土台がカビた」
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欠陥住宅を調査する建築士のブログ-土台カビ
 
◆写真解説
基礎断熱仕様の密閉空間の床下。
基礎パッキンが結露し、土台が濡れ、カビが生えた。
◆内容説明
先回に続き、土台のカビ。
今回は基礎パッキンが結露し、その結露水を土台が吸い、
カビが生えた例。
ユニットバス部の寒さ対策(省エネ対策等級仕様)のため、
浴室部だけ基礎断熱とし、床下を密閉する設計が増えています。
先回も記載しましたが、新築のうちは基礎のコンクリートから
水分が蒸発します。
密閉してしまうと湿気がこもるため、結露が起きやすくなります。
写真のように、断熱されていない基礎の天端や
基礎パッキンが冬場、結露を起こしやすい。
◆対策
工事中に出来るだけ床下を開放し、湿気を逃がす。
基礎断熱ではない施工方法の選択。(フラット35仕様書参考)
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■(2)編集後記
文章は少し時間を置いてから見直したほうがいいとか、
夜書いた文章は、朝見直したほうがいいとか言います。
私も裁判所へ出すような、一旦出したら引っ込みが付かないような書類は、
できるだけ時間をあけての見直しを、数回行うようにしています。
見直せば必ず、修正が出ます。
そんな理由もあり、最近は書類の作成期間を多めにいただきます。
時間はかかり、自分への負担も多いですが、必要なことだと思います。
紛争処理を安価で出来ないかという話もよく来ますが、
安価で請ければ、かけられる時間が減るため、結果として質が落ちます。
プロとしてこの仕事に専念している以上、
最大限の努力ができない条件の事案は、お断りしています。

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