床が傾いた中古住宅の購入判断
中古住宅の検査に行くと、大半の家で床の傾斜を指摘する。
レベル差をミリ単位で記録すると、許容範囲内でも数字が大きく見えるため
少々の傾斜でも驚かれることが多い。
ちなみに、品確法の床の基準は3mの距離で18mm以上のレベル差で
瑕疵の可能性が高いとなっている。
つまり、全体が一様に傾斜している間口10Mの家なら、
端から端まで6CM弱の高低差でも瑕疵にならない可能性がある。
傾斜の原因は以下のどれかが多い。
・地盤沈下
・施工誤差や、躯体の木の経年変化
特徴を簡単にまとめますと、
大きな地盤沈下は、傾斜地に多い。
小さな地盤沈下は、盛土した土地に多い。
住宅で地盤調査が義務化された平成12年以降の住宅は
地盤沈下が激減している。
施工誤差による床の傾斜で、
1階が悪い場合は、基礎の水平精度不良。
2階だけ悪い場合は、梁の垂れ、木のやせによるものが大半。
傾斜した家を買うべきかどうかの判断材料として、
以下のように、今後住んでも影響が少ない場合、
買っても良いでしょう。
・上記に記載した品確法の基準以下の傾斜
・これ以上傾斜が進行しない(大地震時をのぞく。建築士などが判断)
・自分自身で傾斜が気にならない(歩くなどして確かめる)
・家全体ではなく、一部分だけの傾斜
・建具などへの影響が生活に支障がない
人の感覚はあてになりません。
中古住宅を買う際は、床の水平をしっかり測りましょう。
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