事例577『構造用合板 釘の不備』
こんにちは住宅検査カノムの長井です。
冷暖房を使わない5月と10月は、一番快適な時期です。
しかし、車の中や現場は別。
今の時期、長袖の作業服は暑く、半袖はまだ早い気がするなど、
現場での服装に困ります。
■(1)今回の事例_________
「構造用合板 釘の不備」
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◆写真解説
構造用合板の釘を端へ打ちすぎている。
すでに合板がひび割れているように、縁切れが生じやすい。
これでは所定の耐力は期待できない。
◆内容説明
合板の縁切れを防止するため、端から
10mm以上離して釘を打たないといけない。
ただ、2×4は柱の幅が38mmと細い。
合板のジョイント部の場合、半分の19mmしか
釘を打つスペースがない。
ここに、10mm以上離して釘を打とうとすると
残りは9mmしかなく、柱から外れてしまう恐れがある。
ですから、大工さんは合板の端へ
釘を打つ傾向にあります。
(正確には2×4では、柱を「たて枠」と呼びます)
◆対策
合板に印をしてから、釘を打つ。
↑ 釘を打つ位置を印したテープも市販されています。
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■(2)編集後記
昔は、指摘をすると、キレる職人が結構いた。
ひどい場合は、物を投げつけられたこともありました。
最近は、細かな指摘を出しても、
嫌な顔もぜず、直してくれる人ばかり。
また、いろいろと基準などの疑問を私に聞いてくるなど
勉強熱心な職人が増えています。
今日行った現場でも、直すのに面倒な指摘をしましたが、
こころよく、さっと直していただきました。