自信過剰な専門家
重大な構造欠陥で裁判をやっている事件。
法違反や危険な状態は確実であり、楽に勝てると思っていたら
調停委員が業者寄りの見解を出した。
これを覆すために、その分野の構造の専門家を紹介してもらい
今日電話したら、こんなことを言われた。
・私を知らないなんて不勉強だ。
・私を知らないということは、構造に詳しくないだろう。
・そんな奴が、裁判をやる。客がかわいそう。
・協力してやってもいいが、敗訴したら私の名前に泥が付く。
など、建築業界の頂点にいるような気になっている方でした。
肩書きを見ると、構造設計事務所の代表であり、私大大学院の客員教授。
たぶん建築士の99%はこの人のことを知らないでしょう。
(建築士は資格だけを取り、実際に業務に関わっている人は意外と少ない)
ある意味、そこまで自信があるのはすごいと思います。
今回の事件に関しても、きっと有利なデータを出してもらえると思います。
ただ、自分のプライドが優先し、人の指示を受けないと思います。
これでは、ギリギリのお金で裁判をやっている依頼者には紹介できませんし、
関係性を重要視する弁護士も拒否するでしょう。
実際、この方の研究している内容には興味があります。
何かの機会に、私自身が教えてもらうにはいいかもしれません。