事例636『防火基準 不適合』
こんにちは住宅検査カノムの長井です。
裁判中の現場、相手弁護士からの反論に対し
再反論する書類を書いています。
「基礎に鉄筋は要らない」
こんな内容にまでいちいち反論しないといけないのは
時間の無駄です。
■(1)今回の事例________
「防火基準 不適合」
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◆写真解説
木造3階、準耐火建築物。
ユニットバス周囲の間仕切壁の防火被覆
(石膏ボード)が未施工。防火基準、不適合。
◆内容説明
準耐火建築物は、内壁も石膏ボードを施工し
防火性能を高める必要があります。
今回は、ユニットバスまわりの石膏ボードを張り忘れた。
現場監督はじめ、誰も基準を理解していないのが原因です。
他にも不備がたくさんあった現場です。
◆対策
準防火地域の木造3階建ては
きちんと建築士に監理をさせる。
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■(2)編集後記
私が検査したことがきっかけになり、
ウッドフレンズやアキュラホームなど上場企業や有名メーカーは
準耐火建築物の施工不備を国に公表されました。
今回紹介した現場も有名メーカー。
まだ、国からの指導は入っていませんが
現場の無知ぶちを見ると、今まで建てた3階建ては全てNGでしょう。
あとから直すのはお金がかかり過ぎます。
確認申請の完了検査で、点検口をのぞくくらいすれば、
このような瑕疵は激減すると思います。
民間検査機関の検査を強化するようにならないのでしょうか。