事例637『アンカーボルト位置の不備』
こんにちは住宅検査カノムの長井です。
冬至近くなり、日が落ちるのが早いです。
そんな時期なのに夕方5時からとかに
検査依頼をしてくる現場があります。
やはり今年は、異常なくらい現場は忙しいのでしょう。
■(1)今回の事例__________
「アンカーボルト位置の不備」
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◆写真解説
アンカーボルトが柱のほぞ穴部分にある。
ナットが締まらず土台の緊結不良になる。
また、柱のほぞもカットしないとおさまらない。
◆内容説明
アンカーボルトの位置がずれ、柱部に設置。
基礎屋さんの設置ミスですし、監督の確認が
無かったと思います。
アンカーボルトは土台端部、ジョイント部、
柱芯から200mm以内の箇所などに入れます。
位置がずれれば、役割を果たしません。
◆対策
数が多いので、間違いやすい。
2重チェックすると良いです。
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■(2)編集後記
瑕疵を確認するため、
狭い天井裏に無理やり体を入れたところ、
靴の先が天井材に触れ、割れてしまいました。
20年前の薄い天井材で、力を入れなくても、
硬いものが触れるだけで割れてしまう材料でした。
瑕疵の証拠を撮影するため無理をすると
現場のものを壊すリスクが高まります。
ファイバースコープを突っ込みすぎて
断熱材をずらしたり、
ダウンライト穴から手を入れ、
ボードにひびを入れたり
今までも小さな破壊は数知れません。
無理しなければ、検査は楽なんでしょうけど
ベストを尽くそうとすると、ついやりすぎてしまいます。
今回の天井材も、修理の手配を早速しました。