事例446『排水管、逆勾配』
こんにちは住宅検査カノムの長井です。
紛争になっている現場の立ち会いに行ってきました。
そこは、岐阜県の山の方。
雪が降る中、外で約1時間。
結論が出ない話を聞いていて、
体が冷えきってしまいました。
■(1)今回の事例___________
「排水管、逆勾配」
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◆写真解説
給水、給湯管(青とピンクの管)に干渉し、
排水管の勾配が取れていない。また、固定も悪い。
◆内容説明
内容説明は写真を見たとおりです。
職人さんは、床下で見えないから
バレないと思っているのでしょう。
だから、多少不備があっても、
そのまま放置されます。
◆対策
当社は、基礎の完成検査で、配管も検査しています。
このタイミングで検査すると
わざわざ床下に潜らなくて済みます。
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■(2)編集後記
先日検査に行った中古住宅の現場。
不動産屋さんの到着が遅れ、中に入れないため
外から検査していた。
外観を眺めていると、建物が傾いているのに気がついた。
そこで、外壁をデジタル水平器で計測したら
1Mで10mmを超える傾斜を確認。
(軒まで約7M 約7CM、上下で傾いている)
鍵をあけていただき、内部を歩くと、やはり傾斜を感じた。
床の傾斜を測ると、1Mで10mmを超える傾斜を確認。
当然、依頼者へ購入を断念するようにアドバイスし、
途中で検査を終了。
この家は、不動産業者が購入し、リフォームして売り出していた家。
プロでしか、気づかないと思うが、
よく見たり、歩けば、傾斜がわかるほどの建物。
なぜ、職人はじめ、誰かが気がつかなかったのだろうか。
もしかしたら、知ってて売っていたのかもしれない。
仲介の不動産さんへ、傾斜の測定結果を教えてあげた。
瑕疵物件と認識すれば、そのまま売らないでしょう。
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