事例488『ねじ山の出』
こんにちは住宅検査カノムの長井です。
6月も下旬。今年は暑くなるのが遅いような気がします。
事務所のエアコンを1回も入れていません。
毎年この時期になれば、すでに入れているはず。
現場へ出る仕事、涼しいほうが助かります。
■(1)今回の事例________
「ねじ山の出」
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◆写真解説
ねじ山の出不足。
力学的な理由などから、ナットから2山以上出すことが必要。
◆内容説明
これは分かってはいるが、理由を聞かれるとよく分からないもの。
力学的な理由は、ここで記載すると難しすぎるので、
分かりやすい理由だけ説明します。
製造過程でねじ山を切る時、ボルトの端部に形が不完全なねじ部ができます。
これは端の面取り部分を含めて約2山になるようで、
ナットがこの部分に掛からないようにしなければならない。
写真は赤色のマーキングがあります。
これは社内検査でチェックしたという印。
締め付けだけをチェックしたようですね。
◆対策
ナットは締め付けだけでなく
ねじ山の出も確認する。
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■(2)編集後記
今春、検査した家。取り壊し、再築することが決まった。
同じ業者で建てると、また問題が起きる可能性があるため
新たに業者選びから始めないといけない。
たぶん、業者選びは難航することが予想されます。
施主さんの品質要求レベルが高い。
私の検査で、指摘をあまり受けないような施工をする。
これらを受け入れ、何事も無く完成させられる業者はかなり稀でしょう。
今までいろんな業者を見てきましたが
あまり思いつきません。