事例525『桁行筋交い切断』
こんにちは住宅検査カノムの長井です。
昨日、出張で宿泊したホテル。
夜寝ていたら部屋のチャイムが連続して鳴った。
何かあったのかと不安になったが、
どうやら、酔っ払った宿泊客が鍵を持たずに部屋を出て、
自分の部屋がわからなくなり、適当にチャイムを押していたようです。
迷惑な話ですが、同様のことは過去にも1回ありました。
■(1)今回の事例________
「桁行筋交い切断」
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◆写真解説
桁行き筋交いを途中で切断している。
屋根の変形を防ぐために必要な部材ですが、
大工さんが要らないと勝手に判断したようです。
◆内容説明
屋根組の筋交いは、必要部材でありながら
図面などで位置を指示されることはなく、
大工さん任せであることが多い。
必要以上に多く取り付ける大工さんもいれば
全く付けない大工さんもいるなど
現場によって統一されていないのが現状。
今回は、完成だけの検査に行って指摘。
社内検査などでは発見できなかったようです。
◆対策
ある大手ハウスメーカーは、図面で指示している。
図面で指示するか、構造検査時に確認をする。
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■(2)編集後記
明日は職人さんを対象にセミナーを行います。
内容はミスを犯しやすい、間違って認識されている
ケースが多い事項等を説明します。
その資料づくりをギリギリになってやっています。
監理者などは四六時中、現場に張り付いているわけではありません。
やはり重要なのは、職人の知識、理解だと思います。
安くても品質はよくて当たり前の時代。
品質を重要視している業者さんからの依頼です。