笹子トンネル天井崩落事故の原因
今日の午前中、新築工事中の現場検査へ行ってきました。
現場はこれで年内最後です。
年明けは7日から現場へ出ます。
笹子トンネル天井崩落の原因は、
あと施工アンカーの不備だという結論へ至りそうです。
あと施工アンカーは、非常に便利なもので
建築、土木ではもちろん、木造住宅の基礎でも
アンカーボルトを入れ忘れた時などに使われます。
(ケミカルアンカー)
今回TVなどで報道されているように、施工ミスや、
接着剤の経年変化は、あと施工アンカーの懸念事項です。
通常コンクリートに埋め込んだ場合と同等の強度、耐久性があるか
はっきりしない等の理由から、欠陥住宅紛争に詳しい弁護士たちは
アンカーボルトなどの修補方法に、あと施工アンカーを
認めない主張をいたします。
私も、新築検査でアンカーボルトの入れ忘れがあった時、
強い引っ張りがかかる箇所であれば、基本的にあと施工アンカーではなく
基礎を一部壊す指示を出します。
業者が基礎を壊すことに抵抗を示すときは、あと施工アンカー施工後に
アンカーボルトの引っ張り試験を行い、強度を確かめます。
(油圧による引っ張り試験)
強い引っ張りがかからない箇所は、あと施工アンカーでもOKにしますが、
施工は専門業者が行うことを条件とします。
あと施工アンカーは、道具さえあれば誰でも施工ができます。
目視では施工の善し悪しがわからないため、
指示や確認が重要になります。
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