事例339(FRP防水の浮き)
こんにちは住宅検査カノムの長井です。
今朝、現場の仮設水道が凍結するくらい寒かった。
でも、明日はもっと寒いらしい。
しばらくは、コンクリートの養生などに
気を使う寒さが、続きそうです。
■(1)今回の事例_________________
「FRP防水の浮き」
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◆写真解説
新築、バルコニーFRP防水の浮き。
内部に空気が入り、表面が膨らんでいる。
押せばへこむため、亀裂が出やすい。
◆内容説明
多くの木造住宅のバルコニー防水で
使われるFRP防水。
FRP防水を知らない方は下記がわかりやすい。
http://www.frp-zone.com/bousui_kouji4-1.html
この浮きは、何らかの施工不良によって
部分的に下地と接着していない。
放っておくと、亀裂が入り、雨漏りの恐れがある。
雨漏りにおいては、10年間の瑕疵担保保証があるし、
防水会社独自の10年保証もある。
ただし、施工不良と判断されて、保険が使えなかった
施工業者が倒産するリスクもある。
早めの処置が必要です。
◆対策
完成時、きれいに掃除された状態で
仕上げの確認をする。
入居後、定期的に自分自身で表面をチェックする。
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■(2)編集後記
自宅近くに、昨年6月に完成した
レオパレス21の単身者アパート。
まだ、12世帯中2世帯しか住んでいない。
また、別の地域で見た築7年くらいの
積水ハウスの世帯向けアパートは、
8世帯中1世帯しか入居していない。
どちらも、名古屋中心部へ30分以内で行ける
駅から徒歩10分以内の立地。
雇用不安、少子化、空家率の増加、
新築住宅が安く買えるなどの状況でも
新築賃貸住宅はまだ多く建てられている。
以前、アパートを5棟ほど経営している大家さん
から聞いた言葉。
「アパートを建てることで、
リスクなく儲かるのは業者、銀行、管理会社。
業者に丸投げではなく、きちんと自分で考えて建てないと
将来空室が増えて、損をする。
まだ土地はたくさんあり、営業がひっきりなしに来るけど、
立地が悪いので、もうこれ以上は建てるつもりはない」
このように、家は何度か建てる事で、
素人でも詳しくなる。
だから、初回は特に、慎重になるべきです。
不動産業界に携わる人たちに、プロの倫理があれば
失敗する確率は低くなるでしょう。
しかし、自己利益を優先したり、
顧客より、業界で不評を買わないことを重視する
プロが多いのが現状です。
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