事例349(エアコン排水、基礎内に垂れ流し)
こんにちは住宅検査カノムの長井です。
普段、戸建て住宅の欠陥検査は
2名で伺って約3~4時間で終わります。
ここ最近、伺った2件の家、
調査にかかった時間は6時間と7時間。
普段の2倍です。
1人で行った訳ではありません。
問題が多いと、やはり時間がかかります。
■(1)今回の事例____________
「エアコン排水、基礎内に垂れ流し」
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◆写真解説
エアコンの排水、床下に垂れ流し。
これでは床下が湿気て、
木構造部材に影響が出る。
◆内容説明
室内の真ん中に、エアコンを設置。
ドレン排水を、壁内を通し直下の基礎内へ
排出する配管工事をおこなった。
エアコン職人は、
これでいいと、思っていたかもしれません。
基礎コンクリートが濡れるだけなら
問題ありませんが、
床下が湿気ると、木がカビたり、
腐朽の原因になります。
◆対策
今回の事例は、床下を検査して発見。
設備職人への指示も重要ですが
床下の点検はもっと重要です。
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■(2)編集後記
冒頭にも書きましたが、
欠陥住宅の調査が、このところ続いています。
その中で、呆れた事がありました。
それは、材料をケチる行為。
室内の仕上げ塗り壁。
製造メーカーは2mmの厚さを想定しているのに
現場は測ると0.2mmの厚さしかない。
あまりにも薄いため、下地が透けている状態。
故意なのかはわかりませんが、
材料は10分の1で済んでいる。
その他、施主の了解なく勝手に、
基準法ぎりぎりまで、筋交いを7本も減らされている。
24H換気扇、図面から3つも減らされていて、
換気量不足になっている。
外部で厚さ12mmの材料を施工するところ
6mmの材料が張ってある。
120mm角の柱を図面でうたいながら
105mm角の柱を使っている。
「売り文句と実際が違う」
これは、「グルーポン 残飯おせち事件」みたいですね。
(↓この事件を知らない人は、下記のブログがわかりやすい)
http://ameblo.jp/ex-ma11091520sukotto/entry-10756568063.html
不安を煽るわけではありませんが、
家を買う、建てるときは、
業者を疑ってかかるくらいの方がちょうどいいです。
また、不況の影響からか、
建築士による詐欺行為も最近増えています。
どこかの国じゃあるまいし、人を信用できない。
こんな悲しいことはありませんが、
自分が被害者になりたくなければ、
きちんと情報収集、予防策をはりましょう。
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