事例379『大引きの継ぎ手不備』
こんにちは住宅検査カノムの長井です。
昨日、運転免許証の更新に行ってきました。
今回は、5年間無事故、無違反だったため
ゴールド免許に復活。
現場で路上駐車をしたり、
5年で約20万キロ運転する私には、
容易ではないゴールド免許。
次回の更新時に向け、安全運転を心がけたいです。
■(1)今回の事例__________
「大引きの継ぎ手不備」
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◆写真解説
木造1階の床組。大引きの継ぎ手(受け側)が、
束から65CMも持ち出して継いでいる。
基準は15CM程度であり、床がたわむ原因になる。
◆内容説明
継ぎ手部分で、受ける側と載る側が反対になっている。
受ける側の継ぎ手が、支え(束)から
遠く離れていると、水泳プールの飛び込み板のような
片持ち状態となる。
材の端部に重たい荷重がかかれば、たわむことは確実。
◆対策
床下にもぐって検査するのは、非常に大変。
基礎完成検査を兼ねて、床組時に検査する。
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■(2)編集後記
今年は「省エネ」ブーム。
住宅も、「省エネ」を売りにする会社が増えています。
エコカーと言っても、燃費性能に幅があるように、
長期優良住宅の仕様である「省エネ対策等級4」の
基準をクリアしている住宅でも、断熱性能の差はかなりあります。
中には、施工が適当で、
「これは違うんじゃないの?」というものも、実際にある。
住んでから、直すのが困難なものだけに
設計段階で、どのくらいの性能か確かめることが大事です。
車の省エネは、燃費の数字である程度判断できます。
住宅の場合は、何で判断したらよいのでしょうか?
あまり、掘り下げると難しくなるので
以下の2つを確認するとよいでしょう。
・Q値 単位 W/m2・K(熱損失係数)
・C値 単位 cm2/m2(隙間相当面積・気密)
ただし、ほとんどの会社はこの性能を表示していません。
表示がない場合は、以下のものと比較すると
わかりやすいかもしれません。
私が最近見た中で、断熱性能がダントツによいのは
一条工務店のアイキューブ。
http://www.ichijo.co.jp/news/i-cube/index.html
□C値の補足
省エネ対策等級4は、施工基準に気密をとれと、
記載してあるにも関わらず、目標の気密値(隙間相当面積)は
5.0cm2/m2(愛知県)以下と、かなり低い。
気密数字0.7でも、7倍の5.0でも
同じ省エネであると表示できている。
ぎりぎり5.0にするか、1.0にするかで、
大きく性能は、かわります。
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