事例371『壁の隙間』
こんにちは住宅検査カノムの長井です。
今朝、眼科へ行くため電車に乗りました。
電車の中及び、駅はかなりの人。
GW中ですが、今日は仕事の人が多いようです。
■(1)今回の事例___________
「壁の隙間」
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◆写真解説
パネル据付精度が悪く、
ユニットバスの外壁に約7mmの隙間ができた。
これでは、カタログで表示されている
防火性能をクリアできない。
◆内容説明
高耐火性能を売りにしている大手ハウスメーカーの
ユニットバスの天井点検口をのぞいたら、
壁に隙間が見えた。
パネルの精度が悪く、空いてしまったと思われるが
隙間を埋めるなどの処置もなく、放置した状況をみると、
ここの品質管理は、いい加減だと思う。
高耐火性能のメリットは、省令準耐火仕様など、
耐火性能によって、火災保険の割引がある。
標準仕様でない場合、
追加費用を出して、耐火性能を上げる方もいます。
◆対策
高耐火性能の施工、まずは基準を理解することが大事。
大手ハウスメーカーでは施工マニュアルが存在するが、
大工さんが十分理解していないケースもある。
保険会社から「詐欺だ」と言われないように
施工中のチェックが大事です。
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■(2)編集後記
自宅の斜め前で昨日、注文住宅の地鎮祭があった。
私はそのとき留守だったため、
業者が工事の挨拶にきて、置いていった紙を
帰宅してから見た。
それを見た感想は
・・「宣伝チラシか?」
紙面の大半は、◆エ△ホームの性能について書かれている。
チラシと勘違いして捨ててしまい、
工事挨拶に来ないと思う人もいるでしょう。
そこまでして、売り込みたいかと思う。
売り込み文句で、目に付いたのは
「コストパフォーマンスが高い
(高性能だけど安い)」という文字。
安くて、いい家は確かに存在する。
私も何度か見ているし、メーカーも言える。
しかし、大半は「安かろう=悪かろう」です。
「原発は安全だ」と同じで
「安くていい」、・・・言うだけは簡単。
焼肉チェーンの集団食中毒事件。
ニュースを見ると、この店舗は、
価格の安さを売りにしていたようです。
安くするために=手(手数)を抜く、管理を抜く、材料を落とす
これらは普通のことでしょう。
建築は壁の中など、あとから見えないところで、
主に手を抜かれるので、誰も気づかない。
工事中の検査を行う第三者検査も
業者から注文を受ける立場であり、
どこも施主が期待しているレベルではない。
チラシを鵜呑みにせず
自分なりによく考えてみることが大事です。
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