事例363『断熱材の隙間』
こんにちは住宅検査カノムの長井です。
昨日は終日、書類作成や決算処理などの事務作業。
休憩をあまり取らず、長時間集中してこなしていたら
現場へ出ているより疲れました。
■(1)今回の事例____________
「断熱材の隙間」
__________________
◆写真解説
天井の断熱材。
表面のシートで見難いが、3CMくらい空いている。
◆内容説明
今回の原因は、大工さんのカットミス。
防湿シートを被せておけば
隙間がないように見えるために
このような施工になったと思う。
長期優良住宅など、
次世代省エネ基準に対応する家が増えています。
それによりグラスウールの防湿フィルムが
防湿性・強度・耐久性UPのために厚くなり、
内部の断熱材が見難くなっています。
よく見ないと見落としてしまうため
製造メーカーは、防湿フィルムを
もう少し透明にできないのかと思います。
まさか、業者に都合がよいように
作ってないとは思いますが、
疑いたくなることが、他にもあります。
昔の断熱材は、梱包にしか密度、厚みの表示がない。
梱包から出してしまえば、綿のようなものだから
厚さ100mmか75mmなのか
密度10Kか16Kか、分からない。
欠陥住宅調査で判別に困ります。
(現在でもわかりにくい)
◆対策
何となく見ていると気づかない。
検査する意識を持ってチェックをする。
=====================
■(2)編集後記
急に円安になっています。
・ドル 震災後 約77円、 昨日 約85円
・ユーロ 震災後 約107円、 昨日 約122円
国内の建材不足により、輸入建材が増えるため、
影響が出るのは確実。
国産建材も値段が上がっているので
どちらにしても、建材価格の高騰は続きそうです。
そうなると、坪単価が決まっているタマホームなどは、
そのままの値段で見積もりをしていると、利益が減る。
価格転嫁するのか、
職人の手間賃を切るのか、選択が迫られそうです。
また現在、世界中の国がインフレ傾向です。
日本は復興が第一で、金利の上昇はすぐには無いでしょう。
ただし、いずれ金利が上昇するかもしれません。
物価、金利が上昇しても、給料は増えない。
そうなると、家を買うには逆風になる。
デフレ、低金利が長く続いたので、変化が想像できない。
今後どうなっていくんでしょうか。
住宅業界の内情を広く知っていただくため
人気ブログランキングに参加しています。
↓ポチっと応援、お願いします!
このブログは、まぐまぐのメルマガでも読めます。
登録はこちらから
→http://archive.mag2.com/0000238034/index.html
長井のツイッター
http://twitter.com/ryojinagai