事例368『基礎の通気ふさぎ』
こんにちは住宅検査カノムの長井です。
今日午前中、コンクリート打設に立ち会いました。
ここ最近、天気が不安定なので
雨を心配しましたが、今現在も雨は降っていません。
天気予報が、ころころ変わる時期は
現場作業の判断が難しいですね。
■(1)今回の事例___________
「基礎の通気ふさぎ」
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◆写真解説
基礎の上の通気部。
外側がビニールで塞がれている。
これは躯体組み立て時の床養生で、
剥がし忘れたようだ。
基礎の通気ができなく、床下が湿気る。
◆内容説明
屋根が出来るまでの間、1階床が濡れないように、
また、基礎内へ雨が入らないように
ビニールをしっかり貼った。
工程が進み、フローリングの上だけは養生を剥がした。
外部はそのままで完成してしまった。
気がついたきっかけは、床下の漏水。
床下調査依頼があり、床下に入ると、
何か空気が湿気ていると感じがし、
通気が塞がれていることを発見した。
外装職人は、見ているはずですが
それが問題であることに気づかない。
◆対策
養生をしっかりやることは自体、悪くない。
完成時など床下を検査すれば、これは発見できる。
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■(2)編集後記
3月決算が終わり、
5月は法人税と消費税の納付があります。
税金のことを考えていたら、
復興のための増税案のニュースに目が留まりました。
「3年限定で3%消費税を上げる」
これは住宅のような金額が大きいものは、
影響をかなり受ける。
実施前に、住宅の受注が集中するでしょう。
仮設住宅の建設が、一段落したあとだと思いますが、
駆け込み受注が増え、資材不足が再度起きる。
また、住宅着工数減の影響で、
腕が悪く、淘汰された職人、業者が
需要増で復活し、今の基準を知らないままに
施工することで、欠陥住宅が増えるでしょう。
増税は、復興の詳細を決めて、無駄遣いや、
取りっぱぐれを、無くしてからにして欲しいです。
消費税が3%上がって逆に儲かる人が、世の中にはいる。
それは課税売上げが1000万円以下の事業者。
消費税を納めなくていいからです。
個人事業者の建築士にも対象者は多い。
中には売上げを、過少申告している例もあるようです。
課税限度を下げたり、個人事業者にも法人と同じレベルで
税務調査が入れば、税収は増えるはずです。
ただし、現実は、税務署がそこまで手が回らないために
現行の制度は変わらないでしょう。
不公平感は何にでもありますね。
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