事例375『梁の大きな穴あけ』
こんにちは住宅検査カノムの長井です。
今週は車の移動が多かった。
一番多い日で、1日400KM。
高速道路中心ですが、さすがに疲れます。
■(1)今回の事例___________
「梁の大きな穴あけ」
__________________
◆写真解説
高さ18CMの梁に、直径10CMの穴
を開けて管を通した。
穴が大きすぎて、構造的に弱くなることは確実。
◆内容説明
梁に排水菅を通した。
排水菅は自然の勾配で流すため、
経路に制約が出る。
他に、通る箇所がなかったようですが、、
梁の上下の残りが約4CMずつでは
耐力的に厳しい。
◆対策
設備や構造が行き当たりばったり。
木造住宅では珍しいことではありません。
図面段階で、気がつけば
梁のかけ方を変えたりすることができる。
=====================
■(2)編集後記
今日検査に行った現場で、左官屋さんが話しかけてきた。
よくこの業者の検査をしていますが、
この職人さんとは、初対面でした。
60代過ぎの職人さんが言ったことを、まとめると、
「あんたの会社が検査すると、前は必ず手直しに呼ばれた」
「手直しに行くと、半日以上潰れる。手直しが出ないように、
仕事の終わりに、自主検査をするようになった」
「自主検査すると、今までいかに、やりっ放しだったか
反省するようになった」
「他の業者の仕事でも、自主検査をしていると、△◆業務店は、
一番仕事がきれいだと、言われるようになった」
「現場監督は、いい職人を使いたがる。
このご時勢に、今でも仕事が殺到している。
単価を上げてくれた会社もある」
「この現場、わしの仕事は完璧だろう」
こう言っていただくと、検査をやっているかいがあります。
馴れ合いは、決していい結果を生まないことを
改めて、感じました。
住宅業界の内情を広く知っていただくため
人気ブログランキングに参加しています。
↓ポチっと応援、お願いします!
このブログは、まぐまぐのメルマガでも読めます。
登録はこちらから
→http://archive.mag2.com/0000238034/index.html
長井のツイッター
http://twitter.com/ryojinagai