事例373『機械で調べた かぶり不足』
こんにちは住宅検査カノムの長井です。
今週、完成検査した、建売住宅。
傷、汚れ以外は指摘なし。
これは非常に珍しいことで、
だいたい、構造、防火、省エネなどの
指摘が3,4つは出るのが平均。
当社のデータで、完成検査で「指摘あり」は
99.8%。
指摘0は、3年ぶりでした。
さすがは、東証一部上場企業。
■(1)今回の事例___________
「機械で調べた かぶり不足」
__________________
◆写真解説
完成した建物の鉄筋の位置を調べる機械。
調査の結果、鉄筋まわりのコンクリートが
薄いことが判明。かぶり厚不足。
◆内容説明
コンクリートを打設すると、鉄筋は見えなくなる。
しかし、鉄筋探査機を使うと、
鉄筋の位置、かぶりなどを特定できる。
かぶりについては、ミリ単位で機械が表示する。
その他、鉄筋を調べる方法は、X線撮影がある。
◆対策
直接目視するのと違い、
非破壊試験には限界がある。
見えなくなる前に、検査することが重要。
=================
■(2)編集後記
この前読んだ「大人の流儀」(伊集院 静著、講談社)
の中にこんな文章があった。
昔、喧嘩のプロ、仲裁のプロに酒席で戯言を聞いたことがある。
「こちらに九分の非があってもいったんはじめたら
ビクッともせんことですわ。押しまくっとったら
必ず突破口は見つかりますわ。そういうもんですよ、
諍いちゅうもんは」
比喩として、日本に対する中国の態度を、例に出していました。
私が今まで関わった建築紛争を思い出すと、
確かにそれは言えると思いました。
明らかに向こうに非があるのに、
堂々と押しまくる弁護士にかかると、
こっちが間違っているような状況になる。
業務として、こちらに九分の非があるのに押しまくる
依頼は受けませんが、
押された場合は、中国の言いなりになる
日本のように、ならないことを心がけたいです。
住宅業界の内情を広く知っていただくため
人気ブログランキングに参加しています。
↓ポチっと応援、お願いします!
このブログは、まぐまぐのメルマガでも読めます。
登録はこちらから
→http://archive.mag2.com/0000238034/index.html
長井のツイッター
http://twitter.com/ryojinagai