事例388『玄関タイルの浮き』

こんにちは住宅検査カノム の長井です。
 
 
 今日検査に行った現場
 
 1、エアコンがきいた店舗内
 2、完成済みの家
 3、基礎完成・1階床組工事
 
 この中で一番、暑く不快だったのが2番。
 熱中症になる場所で、
 意外と室内が多い理由がわかりました。
 
 
■(1)今回の事例________

  「玄関タイルの浮き」
 _______________
 
 
欠陥住宅を調査する建築士のブログ-タイル浮き
 
 
 ◆写真解説
 
 玄関タイルを検査したら、
 印(青テープ)の部分が浮いていた。
 
 数も多く、かなりいい加減な施工
 
 
 ◆内容説明
 
 タイルが浮いていると、
 
 目地が剥がれる。
 タイルが割れる。
 
 などの懸念があります。
 
 大手ハウスメーカーでは、社内検査で
 タイルの浮きをチェックするようですが
 大半の業者はノーチェック。
 
 床鳴りと違い、歩いただけではわからない。
 工具などで叩くと、浮きはよくわかる。
 
 (浮きの範囲が僅かであれば、
 指摘しないこともあります)
 
 
 ◆対策
 
 完成時、タイルを叩く検査があることを
 職人が知れば、気をつけて仕事をする。
 
 
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■(2)編集後記
 
 
 ここ2週間くらいで、12件の住宅紛争現場に関わった。
 
 紛争の多くは、単純な話が、お互いの主張が複雑に絡み合う。
 結果、話の幅が広がり、泥沼化するケースがほとんど。
 
 12件もあると、事例もいろいろですが、
 今回全てが「業者」VS「個人」という争い。
 
 
 世間的には、「悪者」=業者。
 また、こうでないと欠陥住宅のニュースにはなりません。
 
 ただし、最近は、過剰な要求をしすぎる施主も増えてきた。
 そうなると、個人でも「悪者」になることもある。
 
 いい例が、「モンスター客」。
 世間的には、完全に悪者扱いです。
 
 
 施主は、欠陥の大小に関わらず、被害者意識が働く。
 これは、大金を払っているし、
 消費者保護が、頭にあるからだと思う。
 
 
 住宅の場合は、精密機械と違い、
 現場でオーダーメードで造るもの。
 ある程度の誤差などは、避けれらない一面がある。
 
 そのため、過剰な要求は、認められない事が多い。
 
 
 と言って、泣き寝入りしろと言っているわけではない。
 相手の出方を見て、適正な要求をすることが、
 賢い問題解決方法です。
 
 
 実際には、「適正」、「過剰」の線引きは、素人では難しい。
 
 経験豊富な弁護士など、
 専門家の意見を聞くことも大事です。
 
 
 
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