事例397『アンカーボルトがない』
こんにちは住宅検査カノム の長井です。
今日は朝5時から仕事しています。
車での移動距離は330KM。
現在22時すぎ。
いい加減、集中力が落ちてきたので
仕事の手を止めました。
■(1)今回の事例__________
「アンカーボルトがない」
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◆写真解説
アンカーボルトが1本もない基礎。
どうやって躯体を緊結するのか?
◆内容説明
このあと、接着系のアンカーボルトを入れる。
今回は、はっきり欠陥という訳ではありません。
接着系のアンカーは、既存建物の改修工事で
よく使われるが、新築住宅で使うのは、
建築基準法第37条違反という意見がある。
「第37条 建築物の基礎、主要構造部その他安全上、
防火上又は衛生上重要である政令で定める部分に
使用する木材、鋼材、コンクリートその他の建築材料
として国土交通大臣が定めるもの(以下この条において
「指定建築材料」という。)は、
次の各号の一に該当するものでなければならない。
1 その品質が、指定建築材料ごとに国土交通大臣の
指定する日本工業規格又は日本農林規格に適合するもの
2 前号に掲げるもののほか、指定建築材料ごとに
国土交通大臣が定める安全上、防火上又は衛生上
必要な品質に関する技術的基準に適合するもので
あることについて国土交通大臣の認定を受けたもの」
接着剤で一番の不安材料は、
耐久性、耐火性など、実際の性能や
施工のばらつき。
これが、確実でないからダメという、意見もある。
このような疑問視があるものを
なぜわざわざ、施工するのか?
それは、正確な位置が出しやすいという
業者の都合です。
◆対策
施工性より、材料の品質を重視する。
疑いのあるものを、使わない。
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■(2)編集後記
欠陥住宅の検査に行くと
すでに何人かの建築士が検査したあと
ということがある。
・あきらかに問題があるから呼んだのに、
簡単な検査をして「問題ない」と言うケース。
・正義感が空回り。
軽微な瑕疵を、波風を立て大きくし
話をこじらすケース。
・書類に名前を書けないという、ケースもある。
引き受ける建築士も、どうかと思いますが、
建築士なら誰にでも、頼んでいいのでしょうか?
業界の経験が長い。
建築士会などの肩書きを信用してもダメ。
建築士の資格があっても、専門はいろいろ
検査も特殊な分野です。
それでも頼む場合は、
・本人が業務に最近精通しているか
(業務を人にやらしている人は、新しい法律に疎い)
・設計だけでなく、施工に詳しいか
・紛争の経験が豊富か
・都合が悪くなっても逃げない人か
・煽り屋ではないか(大げさな人)
など見極めが大事です。
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