事例403『コンクリートの爆裂』
こんにちは住宅検査カノム の長井です。
今日も1日現場で、19時30過ぎに
事務所に戻りました。
この時間に戻ると
書類を書く時間が限られます。
明日も,明後日も現場予定が一杯。
書類がたまります。
■(1)今回の事例________
「コンクリートの爆裂」
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◆写真解説
基礎コンクリートの爆裂。
鉄筋は無く、砕石の変異が原因?
症状はひどく、修理、補修が必要。
◆内容説明
このような爆裂。
頻繁にどこでも、起きるものではない。
爆裂の原因は、鉄筋が錆びて
膨張したことが、まず頭に浮かびます。
今回鉄筋探査で調べたら、鉄筋はない。
そうなると、内部の砕石(骨材)が、
地中から吸い込んだ水分などと反応し
膨張したとしか考えられない。
原因特定までは、至りませんでしたが
このままの状態では、
構造耐力的に弱いのは明らかであり
修理、補修を勧めました。
◆対策
クラックを補修するなど
内部への水の侵入を防ぐ事が大事。
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■(2)編集後記
構造計算などで安全を確かめれば
基準どおりでなくてもいい。
それを利用し、
構造部材で、これで大丈夫かと思う安価な材料に
変えているものがある。
具体的に言ってしまうと
メーカー、商品が想像できてしまうので
今の時点では言えません。
(営業妨害になる恐れあり)
今週も1例あった。
メーカーが出してきた安全検討書を見ると
荷重の想定がかなり甘い。
また、場合によっては、
壊れる可能性があることを、文章で肯定している。
そこまでして、コストダウンしないとダメなのか。
問題が起きても「想定外」という
便利な言葉があるので
これでもいいのでしょう。
年々、材料が悪くなっていると
職人さんがよく言っている。
「安全第一」は建前で
「コスト第一」なんでしょう。
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