事例405『擁壁ベースが薄い』
こんにちは住宅検査カノムの長井です。
台風が近づいています。
昨日、今日行った現場は、
台風対策に追われていました。
明日の検査予定は全てキャンセル。
何事も無く、過ぎてくれることを祈ります。
■(1)今回の事例________
「擁壁ベースが薄い」
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◆写真解説
擁壁ベースが薄い。
設計では350mm。実際は200mmしかない。
耐力的に弱いことは確実である。
◆内容説明
擁壁にいろいろ不備があり、きちんと施工できているか、
調べれるものを徹底的に調べた。
そうしたら、地中に埋まっている部分の
ベースの厚さが薄かった。
設計の35CMに対し15CMも薄い。
明らかな手抜き工事です。
やはり、見えなくなる箇所に
手抜き工事が集中する。
先週、ニュースになっていた
大京の川崎市の欠陥マンションも
見えない箇所の手抜きが、いろいろ発覚した。
◆対策
擁壁のトラブルは、意外と多い。
高さが高いほど、、
第三者検査の必要性が増すと思います。
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■(2)編集後記
今日、基礎の配筋検査へ行った現場、
建物配置が10CM間違っていた。
つい2ケ月前にも1件あった。
役所の検査で、配置くらいはチェックします。
完成してから気づいても、移動はほぼ不可能。
コンクリートを打つ前であり、
現場監督さんから、
「この指摘は、ありがたい」と言われました。
配筋検査で、配置をチェックしています。
ただし、境界がわかりにくい現場は、
きちんと確認できません。
同時に検査に来た「某社、瑕疵保証検査員」は
写真を3枚だけ撮って、検査完了。
どうも、それは会社からの指示らしい。
私らのような第三者検査会社が入る現場は
全体の1%もないと思う。
瑕疵保証検査のレベルが上がると
基礎の欠陥は大幅に減ると思います。
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