事例410『アンカーボルトのかぶり』
こんにちは住宅検査カノムの長井です。
午前中、名二環を通って検査に行ってきました。
一部地下を通る箇所で、すでに20CMくらい冠水し
久しぶりに運転していて危険を感じました。
午後から、通行止になったようで
早めに帰って来れて良かったです。
■(1)今回の事例____________
「アンカーボルトのかぶり」
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◆写真解説
アンカーボルトの露出。基礎から完全にはみ出している。
こうなると、引き抜き強度の低下は確実。
◆内容説明
大手ハウスメーカーの中古住宅検査で発見。
アンカーボルトが、外にはみ出している。
アンカーボルトは、コンクリートとの付着力で
引っ張り強度を得ている。
露出している箇所は付着がなく、
強度低下は確実。
また、サビの原因にもなる。
◆対策
世間一般で、安心と思われている有名メーカー。
最近、検査でいろいろ瑕疵がある。
品質のチェックを、業者任せにしないことが大事。
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■(2)編集後記
先週のニュースを紹介します。
住宅瑕疵担保責任保険法人 「株式会社たてもの」が廃業。
http://www.nais-th.co.jp/
この会社は、他の5社に遅れて開業。
私はこの会社の名古屋第1棟目の現場検査で一緒になり、
検査員と名刺交換をし、話もしました。
後発だけに、きちんとしようとする意向が感じられ、
真面目に検査をする会社だと思いました。
それがアダになったのか、
開業してわずか数年で経営が悪くなり、
国から業務停止を受けて、廃業に至った。
法律で決められた保険、検査制度。
建築業者は6社の中から自由に保険会社を選べる。
そうなると、選ぶ基準は当然、
「安さ」、「検査の甘さ」になる。
価格競争で薄利な上、検査を厳しくし、依頼が少なければ
経営が成り立つわけがない。
何度も書いていますが、検査に来て、現場へ入らない検査会社。
写真を3枚だけ撮って帰る検査会社などがある。
保険制度はあった方が、もちろんよい。
ただし、いい加減な検査をするくらいなら、検査をやめて、
保険料だけの徴収にしたらいい。
その方が消費者も納得できると思う。
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