事例414『基礎を削る』
こんにちは住宅検査カノムの長井です。
毎月、住宅紛争の手持ち数が増えていきます。
そんな私だから、今朝のこのブログの内容は、
とても共感できました。
http://ameblo.jp/ex-ma11091520sukotto/entry-11037397152.html
裁判や調停を経験している人も、
なるほどと、思うでしょう。
引用させていただくと、
20世紀前半の米国の自己啓発家
デール・カーネギーもこう言っています。
「議論に勝つ最善の方法は、この世にただ一つしかない。
その方法とは議論を避けることだ」 (引用ここまで)
論議し出したら、スポーツのようなはっきりした勝ちはない。
よく言う「痛み分け」で終わるのが普通。
それが分かって、予防できればよいですが、
なかなかそれができません。
■(1)今回の事例__________
「基礎を削る」
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◆写真解説
床下収納が基礎に当たるため、基礎の表面を削って無理やり入れた。
これにより、かぶり厚※不足になった。
※(鉄筋まわりのコンクリートの厚さ)
◆内容説明
床下収納庫を入れる段階になって初めて、
基礎に当たることに気がついた。
場所的に移動が不可能なため
基礎を削って納めた。
基礎を削れば、耐力低下や、
かぶり厚不足が懸念される。
原因は、設計ミス。
設計者が詳細な納まりを考えずに、図面を書いた。
◆対策
せっかく計画したのに、工事が始まって、「納まり上無理です」と
言われるケースは珍しくない。
営業や設計者に技術的な不安がある場合、
工事の人へ確認を取るなどしたほうが確実です。
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■(2)編集後記
先日現場で、とても珍しい光景を見ました。
それは、現場監督さんが真剣に怒っていた。
怒られていた相手は、大工さん。
検査しながら聞こえてくる内容から
どうやら以前手がけた現場で、手抜きが発覚したようです。
現場監督と言っても、ほとんどの現場は若い未熟な監督さんが多い。
段取りに精一杯で、さらに知識もないため、
反対に職人に叱られることはあっても
なかなか職人を叱ることは出来ない。
だから、最初に珍しい光景と書きました。
この監督さんは40歳くらい。
検査でやり取りしていますが、かなり仕事が出来る人です。
工事が始まり、現場監督さんにがっかりする
お客さんが結構多いです。
こういう現場監督さんなら、安心して任せられますね。
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