事例416『木部のカビ』
こんにちは住宅検査カノムの長井です。
この3連休は、ほとんど書類作成に費やしました。
瑕疵調査の書類作成が5件、たまっていたからです。
この書類は1件あたり、作成に丸1日かかります。
また、疑問等を調べるために、アマゾンで専門書を4冊購入。
それを読むだけでも、結構時間を取られました。
それでも、電話に出ないなど、集中して行なった結果。
4件分、作成することができました。
■(1)今回の事例___________
「木部のカビ」
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◆写真解説
床下浸水により、木部にカビが生えた。
直接濡れなくても、条件によっては、
このように、ひどくカビが生えることがある。
◆内容説明
先回の続き、床下浸水の話題。
床下に水が溜まると、通気が悪い部分は
空気がこもり、木部にカビが生えたりする。
写真は浸水し、わずか2週間くらいの状態。
建物の中央部など、換気が悪い箇所ほど、ひどかった。
一旦、木にカビが生えると、菌が死滅しても跡は残る。
床下で普段目につく箇所ではないが、
気になるものです。
◆対策
床下浸水させないことが一番大事です。
通気の関係もあるが、床下浸水しても、
カビが全く出ていない家もある。
因果関係を証明できたわけではないが、
防腐剤が効いている木は、カビが生えにくい。
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■(2)編集後記
はじめに記載したように、
この連休は、書類作成に明け暮れました。
たくさん指摘を書いて、改めて思うことは、
多くの建物が、法律、基準どおりに造られていないし、
多くの業者は、それらを知らないで造っている。
また、建築士法や建設業法違反も多い。
このような、いい加減な状態であることを、購入者は知らない。
最近、多い指摘は
・防火違反
・長期優良住宅、フラット35仕様違反
防火違反に関しては90%くらいが間違っている。
現場検査で指摘する会社も、ないらしい。
現在、欠陥検査で「鉄筋探査」と
「赤外線サーモグラフィーカメラ撮影」を行う。
鉄筋探査の結果、
「かぶり」不足が発覚するケースが50%以上。
ベタ基礎スラブ下の、かぶり不足が発覚すると
基礎を壊す以外に補修方法はない。
それでも、50%以上の現場は、かぶり不足のまま
コンクリートが打たれている。
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