事例434『不同沈下の影響』
こんにちは住宅検査カノムの長井です。
今日、健康診断の精密検査で、CT(コンピュータ断層撮影)
を撮りました。
待合の壁に貼ってあるCT撮影の画像を見ると、
鮮明に体の断面を画像化するようです。
CTのような高性能機械がコンパクト化し、
住宅現場で撮影可能になれば、
欠陥の発覚が、何十倍も増えるでしょう。
■(1)今回の事例___________
「不同沈下の影響」
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◆写真解説
大きく不同沈下している家。
最大沈下箇所から一番遠い玄関の柱が、
沈下側へ引っ張られ、基礎から離れてしまった。
◆内容説明
写真は、南西角へ向かって不同沈下している家の
その対角、北東玄関部の柱。
家の最大沈下は約10CM。
基礎との接合部が、沈下による躯体本体の引っ張り力に
負けてしまい、このようになった。
現在、築後約10年が経過し、沈下の進行は止まっている様子。
しかし、大地震や大雨などの影響による危険性がないわけではない。
一日も早い、修理、補修が望まれる。
◆対策
建築士の経験不足、又は注意義務が欠けるなど
が原因で、不同沈下が起きている。
依頼する建築士が信頼できるか
見極める事が大切です。
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■(2)編集後記
先週相談を受け、現場を確認した例。
「オール木製のバルコニーが、腐って危ない状態にある」
築2年ほどで床の木が腐り、床が部分的に抜けた。
その後、床の腐りは拡大し、柱にまで及んでいる。
このバルコニーの床高は、地面から約3M。
転落したら、確実に怪我をします。
使われている木は、屋外使用に適さない水に弱い木。
いくら防腐塗料を塗っても、長持ちはしない。
施工業者が倒産しているため、
住人のAさんは、実費で取り替え工事をしないといけない。
危険性を無視し、売る時だけバレなければいい。
利己的で、詐欺まがいのことをやっているから、
仕事が減り、業者は倒産したのかも知れません。
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