事例271(アンカーボルトの切断)

こんにちは住宅検査カノムの長井です。
 
 
 雨上がりは「雨漏り検査」が多い。
 今日も午前中1件、行ってきました。
 
 
 
 
■(1)今回の事例_________________

  「アンカーボルトの切断」
 ________________________
 271
 
 

 
 ◆写真解説 ↑クリックすると拡大します。
 
 現場判断でアンカーボルトを切断。
 これに対する補強、補修はなし。

 
 ◆内容説明
 
 切断した理由を聞くと、
 
 基礎の上に壁がのらないから
 土台のサイズを小さくした。
 
 その結果おさまりが悪くなり
 アンカーボルトを切断してしまった。
 
 
 設計者は基礎を構造的に検討していた。
 
 まさかアンカーボルトが切られるとは
 思っていないでしょう。
 
 
 図面どうりでない施工です。
 
 
 
 ◆対策
 
 設計者の監理がほとんどの現場で
 機能していない。
 
 
 こういう瑕疵に対する対策は
 やはり現場検査しかないと思います。
 
 
 
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■(2)編集後記

 
 新たに住宅検査業務を始めたい建築士に
 動機を聞くと
 
  「本業が暇だから」
 
  という返事が多い。
 
 正直でいいと思いますが
 
 本業のかたわら、時間が空いたときに
 検査をやる。
 
 きちんとした検査は
 そんな都合のいいものではない。
 
 
 家は購入者にとって大きな買い物。
 だから、いい加減ではいけない。
 
 
 「志」がなく、検査をしていると
 
 障害が起きたときに
 適当になったり、逃げてしまうでしょう。
 
 
 正義を貫くのが難しい業界。
 
 「志」は技術と同様に重要です。
 
 
 検査を誰にしてもらうかが
 今後、重要になるでしょう。
 
 
 
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