事例300(火打土台未施工)
こんにちは住宅検査カノムの長井です。
週末、ホームページがハッカーによって
2度も書き換えられました。
サーバー会社が対策し、昨日、今日は大丈夫です。
今後、再発防止のために
サーバーを移転するようで、
いろいろ手間がかかりそうです。
トラブルは付き物
割り切ってのりきりたいです。
■(1)今回の事例_________________
「火打土台未施工」
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◆写真解説
火打土台(写真で太い赤線)未施工。
←部はこれを取り付けるための切欠き。
法違反であり地震時など、床組の変形に対し弱い。
床下断熱材もない。
◆内容説明
完成1回だけの検査で、床下へ入り発見。
図面上で取り付けることになっているのに
和室床の間の下地と干渉するため
大工さんの勝手な判断で付けなかったようです。
この部分、床下断熱材もないなど
大工さんの意識が問題です。
◆対策
完成時に床下の隅々まで
社内検査している会社があります。
あとから見えない床下。
工事中、完成時、どちらか1度は
きちんとした床組検査をすべきです。
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■(2)編集後記
先週、部分的な検査の見積もり依頼が来て
金額を概算で伝えた。
あとで聞いた話ですが
当社の金額は相見積もりをとった別の検査組織の
1/4の金額だったようです。
高いほうが信頼できそうだと
思われたようですが
実はそこの組織、
本部の取り分が1/2、
FCのような支部の取り分が1/4
実際検査する設計事務所へ残り1/4
の配分のようで末端では当社と変わらない。
かなりの実績のある有名な人へ依頼する場合は別として
現場だけ、2時間くらいで終わる検査に20万円を払う・・・。
(もしかしたら、余分な検査をやるかもしれませんが)
ブランド人でもない、一般の建築士の報酬としては
考えられない金額である。
このように金額で騙されてはダメです。
検査業界は会社組織より検査する人個人の
経験、実績を見るべきです。
船井幸雄氏の著書
「退散せよ! 似非(エセ)コンサルタント」
を先週、読みました。
そこには、経営コンサルタントと医者は
経験数が大事と書かれていて、納得しました。
もちろん簡単な内容の経験ではなく
レベルの高い専門的な経験のことです。
これはどんな仕事にも当てはまると思います。
経験の少ない検査員へ頼めば
見落とすリスクは高くなるのが当然ですし、
頼んだ人が瑕疵保証や役所検査レベルの検査員でしたら
期待はずれになるでしょう。
事実、いい加減な検査の話を最近よく耳にします。
・傾斜を見落とした。
・構造欠陥を見落とした。とか。
私だって10年前、検査業務を始めたころを振り返ると
今よりはレベルが低かったのは当然で
当時のお客さんに対し、申し訳ないと思うことがあります。
くれぐれも検査員個人を見て、判断していただきたい。
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