事例318(筋交い切り欠き)
こんにちは住宅検査カノムの長井です。
昨日は沼津、今日は伊勢。
移動が長いと、体が疲れますが、
久しぶりに新幹線の「こだま」に乗ったり
牡蠣を食べたり、楽しみもありました。
■(1)今回の事例_________________
「筋交い切り欠き」
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◆写真解説
和室の廻り子を取り付けるため、
筋交いを切り欠いた。
地震力などを受ける筋交いは
当然、切り欠いてはいけない。
◆内容説明
壁の最上部、天井との境目につく「廻り子」。
床が畳であるだけの、洋風和室や
天井がクロス張りの和室は別として
和室の廻り子は通常、柱などを切り欠いて、
取り付ける。
柱は断面積の1/3まで、切り欠きが許されているが
筋交いは一切欠いてはいけない。
(建築基準法施行令43,45条)
現状、抜け節や、割れのある筋交い材も
平気で搬入されている。
こんな材料を見れば、大工さんも
このくらいなら、欠いてもいいだろうと、
勘違いするかもしれない。
◆対策
法律、基準を大工さんにまで認識させる。
余裕のある構造設計と現場の検査が重要です。
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■(2)編集後記
最近読んだ本の中から、
住宅ローンに関することを紹介します。
週刊現代で連載されている「お金の神様」をまとめた本
「お金の神様」 中原圭介著 講談社 より
この本は、世界中の経済状況を厳しくとらえています。
住宅ローンについては一行目に
「一般的なサラリーマンは住宅ローンを借りてはいけない、
これが私の持論です」
と書かれていて、
「今が買い時」と煽る、住宅関連のセールスとは正反対です。
他にも
・住宅ローン減税の効果はあまりない。
・買わないと自分のものにならない、というのは幻想。
など、家は買うなと、忠告をする内容。
後半は、それでもローンを組むなら
・「失業しない」、「給料が下がらない」が絶対条件。
・ボーナス払いなし、月々の支払いが、
手取り月収の3分の1以下に抑える。
・固定金利で借りる。
などとアドバイスしています。
自分に都合がいい意見ばかりでなく
厳しい意見も参考にしてみてください。
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