事例257(基礎のずれ)
こんにちは住宅検査カノムの長井です。
今日も午前中は事務所。
最近は、検査より、書類作成が忙しい。
明日くらいまでに「きり」つけたいです。
■(1)今回の事例_________________
「基礎のずれ」
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◆写真解説 ↑クリックすると拡大します
基礎の間違い。
本来は矢印の位置にあるのが正解。
外周部の壁下に基礎がなく
大地震時にこの部分から倒壊する
可能性がある。
◆内容説明
基礎の位置を間違い、
やり変えずに
そのまま木躯体を載せてしまった。
一般では考えられないことが起きている。
それが「住宅の現場」
なぜ、間違ったものが、そのままなのか?
なぜ、きちんと造れないのか?
他業種の方はきっと思うでしょう。
私はこういうものを見ても
驚かなくなりました。
◆対策
全て、任せきりはダメです。
工事中の現場へ行けば
隠される前に気づくこともあります。
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■(2)編集後記
国土交通省から手紙が来た。
中身は「一級建築士の定期講習」の案内。
これは、マンション偽装事件以降に
建築士法が改正されて義務付けられたものです。
私がおかしいと思うことがあります。
それは全ての一級建築士が対象でないこと。
対象は「設計事務所に所属する建築士」だけ。
つまり、資格を持っていても
大手ハウスメーカーの現場監督や開発部署にいるなどの
一級建築士は関係ありません。
設計者だけ締め付ければトラブルが減ると
国は思っているのでしょうか?
どれだけきちんとした図面があっても
建築士の監理がないまま、
「基準を知らない職人と現場管理者」の
組み合わせで家が造られることが
欠陥住宅を造る可能性を高めている。
このような現状を変えないと、
欠陥住宅はこれからもなくならない。
そんなこと言っていても
講習を申し込みしないといけません。
受けないと懲戒処分になります。