事例244(構造用面材、間違った使用法)
こんにちは住宅検査カノムの長井です。
昨日、床下に入ったためか
腕が筋肉痛で痛い。
月に5回くらいは入っていますが
この状態は久しぶり。
筋力低下しているんでしょうね。
■(1)今回の事例_________________
「構造用面材、間違った使用法」
________________________
◆写真解説 ↑クリックすると拡大します
構造用面材を外装材と兼用して使用。
雨で釘まわりが柔らかくなっている。
釘の種類も違い、耐力的にNG。
◆内容説明
「地震に対し、合板などの面材を壁にはると強い」
どこかで聞いたことがあると思います。
製品の性能を出すには正しい施工が大切。
本例は
防水性能がない面材を外部に面し使用。
釘まわりやジョイントから雨が入り
内部が柔らかくなってしまった。
これでは釘が効かず、地震時に耐力を発揮しない。
また、指定された釘よりも
細くて短いものが使用されている。
家全般、この面材で主に耐力を取っているため
地震に対する耐力はほぼゼロ。
重大な欠陥です。
この例は来月、
フジテレビのニュースで放映される予定です。
(まだ、放映日は未定)
◆対策
本例が起きた原因は
このようになることを設計士、施工業者が
予見できなかったことにあります。
コストダウン(外装材を省略)のために
「良かれと思い」やったことですが
結果として欠陥になってしまっています。
新しいことをやるときは
あとで起きる不具合をいろいろな角度から
検証することが大事です。
==========================
■(2)編集後記
この前、日経新聞を読んでいて
目に留まった言葉
「問題を『見える化』する
社会の要請に背を向けてはいけない」
・プリウスのリコール問題
・民主党の政治とお金の問題
を例に記事がかかれていまいた。
説明責任を果たさず、逃げることは
現在の社会では「つまずく」原因になる。
これをわかっていない会社が住宅業界では多い。
問題に対するきちんとした回答を求めているのに
お客さんへ対し
「私を信用してください」
「絶対に大丈夫です」
とかだけの答え。
これでは不安が解消するわけがありません。
情報等を開示しない業者から
「家は買わない」
これは欠陥住宅を掴まない重要なことと思います。