事例260(柱(小屋束)の寸足らず)
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■(1)今回の事例_________________
「柱(小屋束)の寸足らず」
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◆写真解説 ↑クリックすると拡大します
屋根を支える柱(小屋束)が短い。
これでは荷重を伝えられず、
屋根が下がる可能性がある。
◆内容説明
写真は屋根裏で撮影。
屋根荷重を支える柱の根元を撮っています。
原因は、寸法の計算ミス。
ミスは仕方がないとして
そのまま建ててしまうのは悪質です。
◆対策
屋根裏も完成すると見えない部分。
このような箇所に瑕疵が隠れている場合が多い。
工事中に検査することが一番ですが、
できなかった場合、
あとからでも確認してみることが大事。
(通常、点検口などから確認できます)
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■(2)編集後記
先回、「仕上げの品質」の話を書きました。
今週、相談があった例でも
この「仕上げ品質」の悪さが原因で
調停にまで発展する例がありました。
その内容は、完成した家が、
傷、汚れだらけ、段差など、
とてもプロの仕事とは思えない仕上げ。
だから、きれいに補修するまで最終代金を払わない
ということ。
家を売る業者は
「価格」、「サービスの良さ」、「性能」
そして「品質」の4点を
売りとするケースが多いと思います。
ただ、完成した家を買う以外は、
契約時に品質は確認できません。
あとから、品質で「がっかり」しないように
品質については
買う側、業者側も重視して欲しいです。
品質が原因で紛争まで発展すると
業者の「サービス」も悪くなり
結果、「安かっただけの家」となり
家を建てたことに後悔します。
もめてから相談に来る方は皆、
もっと早く現場を見てもらえばよかったと言います。
やはり予防が重要です。