事例307(曲がった壁)
こんにちは住宅検査カノムの長井です。
車検のため、代車の軽自動車で1日移動。
ナビがない以外は特別支障なし。
今日だけで160KM乗って、
燃費計が示す燃費は20KM/L。
燃費いいですね。
■(1)今回の事例_________________
「曲がった壁」
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◆写真解説
壁の石膏ボード。
裏側の何かに当たり、一部だけ反っている。
このままだと、壁が曲がって仕上がる。
◆内容説明
大工工事、完了時の検査で指摘したもの。
今回は、構造的な問題ではなく、
美観上の問題。
多少、躯体の不陸や下地の誤差をひろうのは
仕方がないが、極端すぎる例。
このまま、クロスを貼る予定だったようで
是正をさせました。
完成間際で、お客さんが仕上げが雑と指摘し
クロスを貼りかえるケースに何度か遭遇しています。
仕上げは大工さんとクロス屋さんの腕次第ですね。
◆対策
住宅の現場、まだまだ大工さんが中心。
そのため、クロス屋さんは大工さんの仕事を批判しにくい
下地が悪くても、目をつぶって
クロスを施工している現場が多いようです。
この工程でも検査をすることが大事です。
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■(2)編集後記
事務所の比較的近くに
名古屋市守山スポーツセンターの建設工事現場がある。
今週見たところ、かなり完成に近づいていた。
この施設、新聞記事などによると、
区内の住人からの通報でくいの手抜きが発覚し、
名古屋市からの改善勧告でくい223本のうち少なくとも
41本の溶接が不十分で全ての杭を打ちなおしている。
通報がなければ、土の中のことでわからず、
そのまま完成していたであろう。
そう思うと、この人の通報がいかに重要だったかわかる。
姉歯マンション偽装事件後、
もう不正は無いだろうと思っていると大間違いです。
建築業者は不正を犯すものだとして
このような現場を監視しているプロが、他にもいるようです。
普段、私は戸建て住宅を中心に関わっていますが
最近はマンションの欠陥相談が多いです。
本当に懲りない業界だと思います。
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