事例250(壁内結露)
こんにちは住宅検査カノムの長井です。
今回が250号!ようやく4分の1到達です。
バックナンバーを貼り付けているブログでは
月1万PVに近くなっています。
次はとりあえず300号目指して書き続けます。
■(1)今回の事例_________________
「壁内結露」
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◆写真解説 ↑クリックすると拡大します
壁をあけたら、室内側に施工する
「気密シート」が反対の外壁側にあり、
壁内結露がおきていた。
(見難いですが水滴が付いている)
◆内容説明
壁にグラスウールなどの繊維系断熱材を使う場合、
室内からの湿気の進入を防ぐ
「気密シート」などのビニールを施工します。
反対に外壁側には、壁内の湿気を排出するための
「透湿シート」を施工します。
本例は「気密」と「透湿」
役割の違うものを反対に施工し、
壁内の外壁側で結露が起きた。
木造住宅の壁内結露は、木が腐る原因になる。
◆対策
珍しいミスですが、
結構わかっていない人がいる。
現場監理、検査が機能していれば
このようなミスは起きない。
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■(2)編集後記
先回、欠陥を掴まされた。
自分の落ち度といえば「その業者を選んだ」ことくらい。
それなのに「泣き寝入り」しかない。
一つの例として「精神的な面」を紹介しました。
実は最も多い要因は
「紛争処理に必要な金銭がない」
家を買うために、貯金のほとんどを
頭金につぎ込み、ローンを組むと
紛争になった時、処理費用が出ません。
現実、私がかかわる紛争で
タダで何とかしようという人が大勢います。
気持ちはわかりますが
欠陥住宅問題において、それは「無理」です。
費用がかからない行政に泣き付いてもムダ。
特に地方の行政担当者は業者と
つながったりしています。
自己破産するにも費用がかかるように
どんな問題解決も専門家を頼めば費用はかかります。
家以外にも今後、生活する上で
どんなトラブルに会うかわかりません。
ローンを余分に借りてでも、
現金を残しておくことは大事です。
ただし、問題解決に費用をかけても
納得がいく解決ができるとは限りません。
現実は甘くありません。
購入時に「リスク回避」することが最も重要です。
高額な商品の家は安易に買わず
いろいろ疑ってかかるくらいの方が良いです。