事例262(鉄筋継ぎ手長さが不足)
こんにちは住宅検査カノムの長井です。
今日の予定は検査4件。
終日、バタバタしそうです。
■(1)今回の事例_________________
「鉄筋継ぎ手長さが不足」
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◆写真解説 ↑クリックすると拡大します。
基礎鉄筋の継ぎ手。
鉄筋径13mmの40倍=520mm必要な箇所。
400mmしかない。
(他にかぶり不足等、不備があります)
◆内容説明
住宅の基礎の鉄筋。
その継ぎ手は重ねてつなぐ。
建築工事標準仕様書の規定では
コンクリートの強度で継ぎ手長さは変わる。
小規模建築物基礎設計指針では
一律、鉄筋径の40倍としている。
私の経験上、ほとんどの会社が
これで施工している。
継ぎ手長さが短いと
その部分が弱くなるので
重要なポイントです。
◆対策
職人さんへの基準の徹底。
細かな配筋検査でミスは防げます。
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■(2)編集後記
「広告は嘘をつく」
最近、一つ実例を見つけました。
「賃貸脱出、マイホームは買ったほうが得」という広告。
月々の家賃とローンが変わらないと書いてある。
よく見ると、固定資産税や購入諸費用などが入っていない。
また、金利は変動で1%、35年返済で計算されている。
ただ単に、数字を合わせただけに思えます。
それでも、買えば最終、資産として残るから得?
そうでしょうか?
私は前から思っていましたが、
地価が上がらない限り、
実は賃貸との損得は変わりません。
このあたりの詳しいことが最近発行された
この本に書かれています。
「会計HACKS!」 東洋経済新報社 小山龍介、山田真哉・著
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4492043691/
会計の本ですが
家、マンション購入の事がたくさん書かれています。
広告や営業の上手い話に乗らないためにも
このような知識を取得してください。