事例306(火打ち梁 未固定)
こんにちは住宅検査カノムの長井です。
瑕疵担保責任を理解していない業者が多い。
数年で雨漏りが発覚して、
「うちに過失はない。劣化が原因だから有償補修です」
という業者もいた。
過失の有無を問わないのが
瑕疵担保責任です。
■(1)今回の事例_________________
「火打ち梁 未固定」
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◆写真解説
火打ち梁のボルト未施工。
ただ、部材が付いているだけで固定されていない。
◆内容説明
・火打ち梁とは
地震や強風時などの水平力による変形を防止するために
設ける木造の床組み、小屋組みの斜材。
木の色とボルトのゴールド色は似ていて、
よく見ないと、抜けに気が付かない。
以前に、梁のボルト抜けも紹介したように
意外と頻度が高い事例です。
端部を緊結しないと、機能を果たさない部材。
うっかりの施工忘れを防ぎたいです。
◆対策
誰も気が付かないと、そのまま隠れる。
当然ですが、私は検査のときに
全ての箇所を見るようにしています。
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■(2)編集後記
最近、デザインのいい家が多い。
パッと見だけでなく
本当に細部までこだわっている。
デザイン力で勝負する設計事務所に依頼するような家を
ローコストメーカーがオーダーメイドで建てたりしている。
設計者も気合が入るだろうし、
依頼するお客さんも楽しいと思う。
これできれいに仕上げれば完璧ですが
イマイチな仕上げの現場が多い。
車でも何でも
デザインに惚れれば惚れるほど
見つめる機会は増えるはず。
じっと見つめて、仕上げが汚いと
嫌になりますね。
もう少し、仕上げレベルが全体に高まれば良いと、
検査していて思います。
ある工務店さんは、仕上げレベルが非常にいい。
その理由は、職人さんの仕事をきちんと評価しているからです。
「ただ売れればいい」ではなくて、
本当にいいものを造ろうとしている会社です。
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