事例313(鉄筋コンクリート造 梁の穴)
こんにちは住宅検査カノムの長井です。
まだ半袖で現場に出ています。
夜になると、やっぱり少し寒いですね、
窓を半分閉めて、仕事しています。
■(1)今回の事例_________________
「鉄筋コンクリート造 梁の穴」
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◆写真解説
鉄筋コンクリートの梁。
梁端部や下端付近の穴を開けてはいけない
箇所に穴あけがされている。
設計上よりも弱くなる。
◆内容説明
建物は、設備の配管を構造部分に
通さないといけない場合があり、
配管が通る穴を開けていい場所が
決められています。
これは鉄筋コンクリートだけでなく
木造も同様です。
穴をあけられる箇所は、当然
構造的に影響がない箇所が指定されます。
反対に言うと、指定された場所以外は
構造的に弱くなるのでNGです。
設備屋さんに構造を理解させることは困難、
故意ではなく、無知で施工してしまい
監理者も見てないか、気づかなかったのでしょう。
◆対策
これらの判断は素人では難しいので
きちんとプロが現場を検査することが大事。
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■(2)編集後記
「長期優良住宅」
・・参考 http://www.sumai-info.jp/chouki/index.html
「フラット35S」
・・参考 http://www.flat35.com/loan/flat35s/tech.html
この制度ができて、
今年は大手ハウスメーカーだけでなく
ローコストメーカーまでもこれらを標準仕様とした。
それによって、住宅の性能が全体に上がったと感じる。
特に、省エネルギー性に対する性能で
断熱性能がアップしたことは大きいと思う。
私が注目していることは、
今、売れているローコスト系の分譲住宅でも
これらの仕様が標準化されていること。
分譲住宅と言えば
「安かろう悪かろう」というイメージであったが
それがこの制度の標準仕様化によって
払拭される可能性がある。
安くていい、となれば売れるのは当たり前で、
住宅不況の現在、これらの分譲住宅は
人気があり、すぐに売れている。
当社でも、完成した分譲住宅より、
これから着工する分譲住宅の検査依頼が増えている。
これは早期に売れている証拠である。
そうなると、価格が高い大手ハウスメーカー離れが
進むことになるだろう。
ただ、注意点はある。
施工が間違っていては「欠陥住宅」になる。
基準どうり施工することが条件です。
この制度、できてからあまり時間が
経過していないため
検査でおかしな施工をたくさん見かけます。
確実に施工させることが
この制度を完璧にするポイントでしょう。
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