事例256(たるきつなぎ、付け忘れ)
こんにちは住宅検査カノムの長井です。
今日は久しぶりに1日、事務所に居ます。
今日のノルマとして
裁判の意見書作成と、もう一つ、
文章作成の仕事があり
とっても息が詰りそうです。
■(1)今回の事例_________________
「たるきつなぎ、付け忘れ」
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◆写真解説 ↑クリックすると拡大します。
1ヶ所おきに施工される計画の
屋根部の「たるきつなぎ」。
1ヶ所施工忘れ。
◆内容説明
2×4の屋根部分を構成する構造材の
「たるきつなぎ」
設計で指示した箇所に
1ヶ所未施工あり。
施工時の忘れによるもの。
軽微なことですが、
案外、社内検査などで気が付かないものです。
◆対策
釘打ちなど含め、
全数検査をする気がないと
見落とします。
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■(2)編集後記
今週、感動したことを紹介します。
地下に浸透した雨水が基礎内へ入ってくる家に
昨年から関わっていました。
実は、地形によっては「よくある事例」です。
特殊なのはこの家、
水が基礎上に2CMも溜まれば
土台の木が濡れてしまうこと。
修理、補修を続けてきましたが
最終的に施工業者の社長が下した決断は
「建替え」
昨年、別件で、
構造欠陥の家の建替えを決断していただいた
業者さんがみえましたが、
金銭的なことはもちろん
なかなか決断できることではありません。
今回の瑕疵は「予見」できなかっただけで
悪意などは全くなし。
裁判になっても「建替え」まではない
と思うケース。
この会社、実名を出して
すばらしい対応と紹介したいところですが
事例が事例なだけに伏せておきます。