事例332(断熱材の施工不備)
<こんにちは住宅検査カノムの長井です。
今朝、中津川の現場に行ったら
気温は0℃。
道路は凍っているし、現場は霜が下りているし
とても、寒かったです。
■(1)今回の事例_________________
「断熱材の施工不備」
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◆写真解説
省エネ対策等級4 仕様の家。
ユニットバス下部の断熱処理がない。
基礎部又は、浴室床下(各矢印部)に必要。
◆内容説明
長期優良住宅やフラット35Sを選択すると、
省エネルギー対策等級4の仕様となる。
(4が最高等級)
これは、今まで、あまり選択されなかった仕様で
設計者や監督が、詳細を理解していない。
また、社内検査以外、現場での断熱検査がないために
間違っていても、指摘を受けないので改善されない。
私が検査しただけでも、
間違っている現場は、今年30件以上。
中小の業者だけでなく、大手でもかなり間違っている。
この写真も上場企業の現場です。
名前だけの「省エネ住宅」が
今年はたくさん造られている。
◆対策
これについては、保証検査、役所の中間検査
に期待しても100%無理。
隠れる前に、自らチェックをおこなうか、
第三者検査を入れる。
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■(2)編集後記
今日の現場での気づき。それは、
「職人が見て、わかりにくい図面がある」
検査でいろいろ指摘をしたところ、大工さんは、
「きちんと図面を見て、施工したのに」と言った。
図面を指差し、間違いを説明をすると
大工さんが、図面の見方を理解していないことが判明。
建築士であれば、当たり前に理解できる図面が
経験の浅い職人にとっては、見方がよくわからない。
大手ハウスメーカーの図面も
記載事項が多くて見づらいし、
ミスを防ぐためには、図面をわかりやすくする
必要があると思いました。
わかり易いと言えば池上 彰さん。
池上さんのように、建築士も伝える力を
身につけることが大事ですね。
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