事例259(外壁タイルの段差)
こんにちは住宅検査カノムの長井です。
今日は書類などの締め切りが3つ。
朝8時から集中しています。
■(1)今回の事例_________________
「外壁タイルの段差」
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◆写真解説 ↑クリックすると拡大します
外壁タイルの段差。
これでも完成として引き渡されたもの。
納得できるはずがない。
◆内容説明
これを見て「上手な施工だ」という人は
いないでしょう。
この状態で完成引渡し。
施工した職人。
監理している建築士。
現場監督。
何を考えているか理解できません。
恥ずかしいと思わないのでしょうか?
品質に対する意識が低すぎます。
◆対策
完成時、チェックせずに引渡しを受け、
あとで、いろいろ気づくケースがあります。
良く確認してから引渡しを受けましょう。
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■(2)編集後記
今日の例に関連する話をします。
検査の種類の中で、
業者から露骨に嫌な顔されることの一つ。
それは、「完成時」仕上げ等のチェック。
指摘として
・床のタイルが浮いる
・床に穴があいている
・トイレのカウンターが斜めに付いている
・ドアの建て付けが合ってない
例を挙げればきりがない。
補修をかけるのが手間なのか
検査で指摘を受けなければ、
そのまま引き渡そうとする業者が多い。
以前、室内ドアが枠に当たって閉まらないのに
「それは普通です」と言った大手分譲業者の営業もいた。
これでは、職人の腕は上がらず、
同じ事を繰り返し、
いつまでたっても品質はよくならない。
職人のような職業はダメなところを
認識させないと腕は上がらない。
昔は親方がその役割だったが
現在は親方も弟子もいない一人親方がほとんど。
監督など誰も指導しないから
人によっては全く向上がない。
品質の向上は
お客、業者、職人・・・皆にとって「いい事」です。
慣れ合いの現場をぶち壊すようで恐縮ですが、
これからも、厳しく指摘したいと思います。