事例279(基礎が斜め)
こんにちは住宅検査カノムの長井です。
雨の影響で現場の予定がズレやすい季節。
何とか最近は予定どうりに
スケジュールがこなせてホッとしています。
■(1)今回の事例_________________
「基礎が斜め」
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◆写真解説
土台と基礎が斜めにズレている。
基礎を間違えて施工した。
◆内容説明
施工ミスにより基礎を直角ではなく
斜めに造ってしまった。
その上へ無理に木躯体を載せたため
ズレが生じている。
施工上の許容範囲はあるが
完全に許容を超えたズレ。
躯体を載せる前に
補修すべきであった。
◆対策
職人さんのうっかりミスから起きた例と思います。
直角の確認は重要。
配筋検査のときにチェックする。
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■(2)編集後記
「風で家が揺れる」物件の検査に行った。
「そんな家あるの?」と言われそうですが
私が関わっただけで10件はあります。
業者から手配した検査会社の書類を見たら
構造的に問題はないと結論つけていた。
お金を払うほうに有利なことを書くことは
当たり前ですからこれは仕方ないとして、
私が検査した結果は
・施工不備があり壁量が基準法を下回る。
・法的にはOKですが、
プロなら注意すべき構造設計ミスが2点あった。
木造2階建て住宅は、構造に詳しい建築士が
関与しないケースがほとんど。
一昨日検査した2×4住宅も
設計者、施工者が構造基準を理解していないのが
はっきりわかる、図面と現場。
数で言えば圧倒的に多い2階建て住宅ですが
確認申請で構造審査がないなど
構造面は軽視されています。
いい加減な設計の物件をつかまないためには
注意が必要です。
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